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【NISA】楽天証券が改悪。対策を考えてみた。【2022最新】

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皆さん、つみたてNISAしてますか?

 

NISAとは簡単に言うと「投資の利益に税金がかからない」制度です。

 

投資が怖いものとされている日本において、

このNISAのおかげで投資が今までよりも身近なものに感じられるようになったと思います。

 

そんなNISAは、銀行や証券会社で口座開設が可能なのですが、その中でも大人気なのが楽天証券

 

だったのですが…

 

ここ最近すごく改悪が続いているのです。

 

そして2021年12月の改悪は今までと違い、

放っておけない改悪でしたので

今回は楽天証券ユーザーの皆さんに今後の対応をお伝えできればと思います。

 

 

そもそも楽天証券のメリットとは?

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まずはなぜこれまで楽天証券が選ばれていたのかを説明します。

1.ネットで開設できるので手軽

ネット証券のいいところは窓口にわざわざ出向く必要がないので、

家から一歩も出ずに口座が開設できてしまうんです。

 

金融機関は土日が開いていないところも多いので、いつでもどこでも口座開設できるのはすごく便利です。

 

2.手数料が安い商品が多い

手数料というのは何においても安くしたいものですが、投資においてはそれがより顕著になります。

 

どんなに内容が素晴らしい商品(投資する国や企業など)だったとしても、手数料が高いと一気に魅力が減少してしまいます。

 

しかし、楽天証券で扱っている商品は

購入時、売却時の手数料が無料なものであったり、信託報酬(プロさん運用してくれてありがとう代)が最低水準のものがあります。

 

つみたてNISAはもともと国が認めた商品しか選べないようになってはいるのですが、これで更に安心ですね。

 

3.楽天経済圏との連携で超お得に

1.楽天カード決済が可能

楽天カードは原則支払い料金の1%が還元されるので、つみたてNISAで上限の毎月33,333円を購入した場合、333ポイントが還元されるわけです。

 

基本的に銀行や証券会社ではこのようなサービスはほとんどやってないので、

楽天証券とそうでない機関とで比較した場合、

1年で約4,000円の差がつくわけです。

 

長期投資が前提なので、年を重ねれば重ねるほどこの差は大きくなります。

 

2.楽天銀行との連携で金利100倍

楽天証券楽天銀行を紐づけると、金利が0.1%と、

大手銀行の100倍にアップするという最高のサービスがあります。

 

これをマネーブリッジといい、

紐づけると言っても楽天銀行からの引き落としにしなければいけないわけでもない(本当に登録するだけ)ので、簡単でお得というわけです。

 

改悪の内容は?

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1.楽天銀行金利が場合によって0.1%→0.04%へ

先ほどメリットで述べた楽天銀行金利アップ特典ですが、こちらが改悪となります…。

 

今までは無条件で0.1%の金利になっていたのですが、

これからは預金残高によって金利が変わります

 

〜300万円→0.1%

300万円〜→0.04%

 

となります。

 

金利ということで貯蓄用口座にしていた方も多かったと思いますので、この改悪はかなり痛いです。

 

2.資産形成ポイントが大幅減

今までは投信残高によって、

3〜10ポイントが毎月もらえる

というサービスがありました。

 

商品によってポイントは異なるのですが、

大人気のeMAXIS Slim 全世界株式を例にすると、

毎月3ポイント(0.036%)がもらえていました。

 

しかし、今回の改悪で

投信残高が一定額に達した毎にポイント付与

に変更となります。

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今までなら残高が100万円あれば360ポイントもらえたので、かなり痛いことが分かります。

 

さらに注意点として、

既に達成している分はもらえないんです。

 

つまり、現在の投信残高が900万円の方がいたとすると、次回の1000万円達成以降のポイントしかもらえないということです。

 

かなり痛い…。

 

今後の対策は?

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SBI証券に乗り換える!

現状はこれ一択だと思います。

今からは数ある証券会社の中から

なぜSBI証券なのか、その理由を紹介します。

 

1.投信残高によるポイント還元が0.046%(銘柄によって異なる)

楽天証券だと以前でも0.036%なので

こちらの方が高くなっています。

 

2.クレカ決済でのポイント還元が0.5〜2%

三井住友カードのランクによって還元率が異なるのですが、

ゴールドだと1%還元となり、楽天と同じ条件になります。

 

通常、ゴールドは年会費が5,500円かかりますが、一年の支払額が100万円以上になると、翌年以降永年無料になりますので

月に9万円程度支払いがある方にはオススメです。

 

3.投信の移管手数料が無料

通常、投資信託を別の会社に移すときは手数料がかかるのですが、

今回楽天改悪に合わせて(たまたま?)、SBI証券は移管手数料を無料にすることを発表しました。

 

これで楽天証券からの流入がかなり多くなりそうです。

 

※NISA口座で購入した商品は移管ができないため、SBIに変更予定の方は

楽天証券で変更届出を申し込む→楽天証券で廃止される→SBI証券で申し込む→SBI証券でNISA口座開設

という流れになります。

 

NISA口座は1人1口座だということはご存知だと思いますが、この場合は楽天証券分はそのまま運用だけ行い、新規購入はできないという形で存在します。

 

なので厳密には2口座あることになりますがここは気にしなくて大丈夫です。

 

さいごに

楽天はモバイル事業でかなりの赤字を抱えています。

このままいくと証券、カード、銀行…と

全てが更に改悪されることも予想されます。

 

今後の動向に注視していきましょう!